プログラミングとコミュトレを受講している男の子がいます。
今日はコミュトレはいつも通り率先して発表していました。
相手を見て聞く姿勢は何度も私に指摘されつつも、
持てる言葉のレパートリーを駆使して一生懸命取り組んでくれました。
たっくさん誉めてあげました☆彡
そしてプログラミングの授業では、前回クリアしたプログラミングを再度トライ。
少し理解力に不安があったため、このまま先に進めるよりもしっかりと理解してもらいたいので、再度トライという形をとりました。
すると、前回できたはずなのに今回は出来ませんでした。
あれ?なんでできないの?
確かこうやったはず・・・
あれ???
おかしい・・・
先生・・・・
でもそう簡単に答えを教えるわけにはいきません。
自分で考え、壁を乗り越えなければいけません。
自立した大人になるための訓練もしています。
「先生・・・おかしい・・・できない・・・」
私「なぜできないかを考える事。どうしてか、一つ一つのブロックを分解して一つ一つを実行してみよう。」
答えを教えるのは簡単です。
でも、自分で乗り越えて欲しい。
私も心の中で「頑張れ・・・!」と手を握りしめて見守ります。
顔は笑顔ですが、 心を鬼にして自分で解決するまで見守ります。
彼の目には次第に潤んできました。
でもしっかりと席に座って原因の箇所を探しています。
我慢しきれず、彼の目から涙が溢れてきました。
でも彼は逃げませんでした。
じっと、考えています。
マウスの操作も荒くなってきます。
イライラしているのだと思います。
私は見守ります。
すると、彼の持つマウスがするすると動き出しました。
いくつものブロックを組み合わせ、ループを組み込み、いざ実行。
見事にゴールに辿り着いたのです。
処理には関係の無いブロックが混じってて、最高にシンプルなプログラミングとは言えませんが、 これも一つの正解です。
答えは一つではありません。
同じ結果を出すためのプログラム。
作る人によって違います。
僕はそれでいいと思います。
むしろ、それがいいとも思います。
彼は泣いていました。
前は出来たのに。今日できない悔しさ。
なんでできないんだ。悲しい。
でも、その泣き顔には達成感も含まれていたのです。
帰りにお母さんが迎えに来ました。
お母さんの顔を見ると思わず抱き着いて泣いていました。
溢れ出てくる涙を堪えながらの、帰りの挨拶でした。
彼の気持ちが痛いほど伝わってきて私の目にも涙が溢れてきました。
本当に彼は良く頑張りました。
私は彼をギュッと抱きしめて沢山誉めました。
これを読んだ皆さんも、心の中でおめでとうを言ってあげてください。
問題や壁に直面しても決して逃げずに立ち向かったのです。
大人でこれが出来ない人、どれだけいますか?
彼は自分と戦いました。
そして、乗り越えました。
きっとこれからも難しくてうまくプログラムが動かないという局面は出てきます。
それこそ人生の中では数えきれない程、直面するでしょう。
それは成長のチャンスです。
大人もそうですよね。
あなたは逃げませんか?
自分を信じてゴールまで進めますか?
マナカルの子供は必ず成長します。
自立した人間になっていきます。
親は子供の才能と成長を妨げてはいけません。
彼のおかげで僕も成長させてもらいました。
毎日、色んなことを経験させていただき、ありがとうございます。
彼には「また来週、会おうね。」と約束してバイバイのハイタッチをしました。
そんな素敵な土曜日の午後でした。